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サフラン茶の香りが米原万里の本を呼ぶ

思春期の5年間をソビエト連邦で暮らした米原万里。ロシア語同時通訳を努めたのち、作家へと転身する。どの作品でもハズレなしという購入する側からすると大変に有難い作家である。

まだ社会主義が崩壊する前にソビエトに居た為か、資本主義との違いを、まさに体感している。硬い文章を書くのだが、本人は下ネタと駄洒落をこよなく愛していた。

特に面白かったのは最後のオススメにもある「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」に書かれているものである。

授業中に教師が生徒に次のような問題を出す。
「体の器官で、ある条件下では6倍に膨張する部分があります。それは何という器官で、またその条件下とはいかなるものでしょう?」

教師に指された女子生徒は「そんな恥ずかしいことは死んでも答えられません!」と答えて、クラスは女子生徒の言わんとするところをたちどころに理解し、教室は爆笑の渦。

正解は瞳孔なのだが、女子生徒はいかがわしい方面の想像をしたのだと思うと笑ってしまう。ちなみにこの引っかけ問題は、いつか誰かに試してみたいと思っている。

我が家のテーブルには米原万里のエッセイで出てきたサフランがいつも置いてある。濃厚な薫り、少しスパイシーな味わい。1日に三回ほどティーブレイクを取るのだが、ここ最近はもっぱらサフラン茶。

サフラン茶を飲みながら、逝去して12年の歳月が流れても、少しも古臭くならない著作を読むのが、癒しとリフレッシュの時間になるのだ。

米原万里を知ったきっかけ

書店で文庫本を探していた。何か目当ての本があるわけでなく、良いものがあれば買おうかな、くらいの気持ち。

棚にずらりと並んだ文庫本をじろじろ見る。大抵は手にとって数ページ立ち読みして面白そうだと買うのだが、米原万里は違った。

デビュー作品の「不実な美女か貞淑な醜女か」このタイトルのインパクトにやられて、即購入。あまりの面白さに他の著作も読破しようという気持ちになった。

そこまで気に入ってる理由は?

まず単純に面白いことなのだが、同時通訳をしていた関係でロシア語が少なからず使われており、ちょっと賢くなったような気になる、これが一点。

でも彼女の文章の真骨頂は、現代で失われつつある、正しくそして美しい日本語を書くこと。当の本人はそれを硬い文章しか書けないと歯痒い思いだったそうだが、それは逆に彼女の強みでもあったと思う。

著作のなかでも特にオススメの作品2選

まだ2冊から、3冊読んでいないものがあるのだが、ほぼコンプリートした中でもイチオシは「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」

次点で「オリガ・モリソヴナの反語法」である。次点の「オリガ…」は解説込みで531ページ、イチオシの「嘘つきアーニャ…」が解説込みで300ページなので、始まりは軽い方が良いだろうと思う。

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