ワールドカップを目前に、ハリルホジッチ氏が日本代表監督を解任されたのは記憶に新しいと思う。
そして、そのハリル氏に対し、先日テレビ番組で本田圭佑選手が衝撃的な発言をした事がネット上で話題になっている。
それが「ハリルのやるサッカーに全てを服従して選ばれていくのは恥ずかしい」
そして、「プロフェッショナルとはケイスケ・ホンダ」
である。
服従とプロフェッショナル
ハリル氏のサッカーや采配に問題があったかどうかについては、人によって意見が分かれるところだろう。
彼の戦術が間違っていたかどうかを批判できるほどのサッカー眼は私にはないが、少なくとも解雇に至った経緯の中に彼のサッカー観を日本人にフィットさせ、落とし込み切れなかったという事情はあっただろう。
とはいえ、彼らはプロフェッショナルである。プロフェッショナルとは、どんな世界でもそうだが、自分勝手に動く事ではなく、与えられた仕事を全うし切る事である。
それは、サッカーに限らずどんな仕事でも、だ。ハリルが要求したのは服従する事ではなく、恐らくプロとして仕事を全うし、それに従う事だ。
プロフェッショナルとしてのプライドとは
本田選手はこうも言っていた。「悔いはない」「自分を貫いたという自分に誇りは持っています」
と。
彼が何を言いたかったのか、その真意はわかりませんが、「プロフェッショナルとはケイスケ・ホンダ」と発言している事から、自分の信念を貫いた事がプロフェッショナルとしてのあるべき姿であり、プライドなのだと語っているように思います。
しかし、先ほども言及したように、どんな世界でもプロフェッショナルとは与えられた仕事を全うする事である。特別な事をするからプロフェッショナルなのではなく、特別な事ができるからこそ与えられる仕事を全うするだけなのです。
その意味で言えば、ハリルジャパンで結果を出せていない本田は仕事を全うしているとは言えませんし、全うし切れていない以上はプロフェッショナルとは言えません。
彼は確かに才能も特別な能力もあるが、それを使って仕事を全うできなければ、プロフェッショナルでも何でもないのです。
サッカー日本代表の今後
私はサッカー評論家ではないが、1つだけ言いたい。それは、ハリルが解任されようがされまいが、まだ戦いは終わっていないということだ。
先ほども書いたが、日本代表に選ばれたプロフェッショナルなサッカー選手達は、今回のW杯で戦い抜くという仕事を全うしていない。
ハリルが解任されたあとのテストマッチで選手たちがのびのびとプレイし勝ちを収め続けたとしても、W杯で無残な結果を出したらプロフェッショナルな仕事をしたとは言えないのだ。
誰が正しくて誰が間違っていたかなんていうのは、結果論でしかないのだ。今、誰かを非難して自分の正当性やプライドを示したところで結果が出ませんでした、では馬鹿馬鹿しいだけである。
W杯で勝つのは容易ではない、そもそも出れるだけでも賞金が貰えるレベルの話なのだから。
とはいえ、試合に出る以上は勝たなければならないし、負けが確定したとしても一矢報いるプライドを見せ付けて欲しい。それがプロフェッショナルなのだ。
少なくとも、自分のプライドと正当性ばかりに拘っているケイスケホンダではプロフェッショナルとは到底言いがたいだろう。今後、彼の真似をして自己主張するだけして仕事をしないサッカー選手が増えない事を願いたい。